♯026 「思考停止」

  • 2016.03.30 Wednesday
  • 15:35

停止するには、予め思考あり、ですから。

♯026 「思考停止」




どうにかして、そう姑息な手段を用いてでも憲法を改正したいという人がいますね。
その人は、改正に反対する人の質疑に対して、「あなたは思考停止しているからわからないのだ」と、相手を非難するかのような物言いをされます。
納得に値する改正の必要性や理由を示さない、示せないままに「改正反対は思考停止だ」と決めつけ、責めもする。
思考停止の意味を正しく理解せず、良くないことのように思っていらっしゃるようです。残念。

ここで特に指摘したいのは、停止という言葉についてです。
“停止”とは、そうするまでに動き、作用があるから停止が成立するんですよ。
つまり、憲法について改正が必要か、否か、すべきか、すべきでないか、という思考を働かせているわけです。この働きをどの時点で停止(いったん動きを止めること:広辞苑)させるかが要点なんですね。
「うん、やはり改正すべきではない。ここの条項についてはどうだろう。国民の意見は?」などなど、熟慮の結果、どこかで停止させて民意を問う。

ところが、「あなたは思考停止だ」と、非難するかのように発言する人の改正理由は、説得力に欠き、憲法について、そもそも思考していないように受け取れますね。思考無し。
思考停止も何も、思考そのものが無いから、うなずける答弁ができない。停止もない。

思考という言葉について、新明解国語辞典は:冷静に論理をたどって考えること、とあります。なるほど。冷静に、ですね。
ところが、「思考停止だ」と、相手を責めて得意気な方は、この冷静さ、加えて論理の微塵も感じられません。時として、いらつき感が見て取れる。

そういう人が発する言葉って信頼に足るものでしょうか。でも、政治家の発言とは、この程度なのかもしれないし……改めて、政治家の言葉について思考してみようかな。



 
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