♯038 「自粛」

  • 2020.05.05 Tuesday
  • 10:32

 

社会人でしょ

 



♯038 「自粛」



草牟田小学校に通っていた頃のことです。
廊下や階段の踊り場に、大きく「静粛」と書いた貼り紙がありました。
どれだけの児童が読めたのでしょうか。意味が理解できたのでしょうか。
わたしを含めて、校舎内を元気に走り回り、で、貼り紙の訴求力ゼロのあり様。
学校側の意図する効果は得られなかった、わけですよね。

さて、昨今のコロナ禍、ウイルス感染を防ぐために外出の「自粛」が求められていますね。
さすがに、“自分で自分の行いをつつしむ” という意味(『広辞苑』)はわかっています。
ですから、ステイ・ホームに努めています。

「静粛」の呼びかけがわからなかった若き日のわたしのように、「自粛」の意味や
求められる訳を考えられない大人たちが多いようです。
パチンコ店の前に列をなしたり、遠く大分県へ出向いたり、来ないで欲しいと言われても押し掛けていく。
その身勝手な行いは、人に迷惑をかけることなのに。考える社会人ならわかりますよね。

「粛」には、“おそれつつしむこと。うやうやしくすること”(『広辞苑』)と、丁重にして奥深い
意味があります。「自粛」にも、ただ中止や休止することではなく、社会人として
事態を認識したうえでの他者への思慮深さ、慎みという奥深さを汲み取ることができるでしょう。
迷惑をかけないように、自らの強い意思によって行動をつつしむことができるか否か、
その人の品位までも問う言葉かもしれません。

どんなに求めても「静粛」にできない人、「自粛」を無視する人には「粛正」という言葉が
用意されています。“厳しく取り締まって不正をなくすること”(『広辞苑』)です。
取り締まりには罰則が付きもの。そうなる前の「自粛」というわけです。

「自粛」が過ぎて「萎縮」してはいけませんが。ステイ・ホームに努めるあまり
遥か小学生の頃まで思い出してしまったわたしです。

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