♯016 「絆」

  • 2015.04.14 Tuesday
  • 17:20

馬をつなぎ止める綱なのに、ねっ。

♯016 「絆」

この言葉、大震災のあと特に頻繁に用いられるようになったと思うのです。大変な状況にあって、人はこころのつながりに救われることの尊さはきちんと受け止めているつもりですが。

しか〜し、この言葉が水戸黄門の印籠のように、メディアが都合良く多用しているのではないでしょうか。「絆」という言葉を差し出されて「ははぁ〜、ごもっとも。たいせつなこと」と頭を下げないのは、よろしくないことといった具合にです。「絆」に対して「なぜ、たいせつなの?」という疑問など御法度という見方が絶対的になっているのではないか。

言葉には責任はありません。岩波国語辞典には、絆:馬、犬、たかなどをつなぎ止める綱。転じて断とうとしても断ち切れない人の結びつき。ほたし、ともあって。「ほたし」は、自由を束縛するもの。と、これがそもそもの意味なのです。

さらに、「絆」は、素晴らしく尊いものであると、誰かに思い込まされているのではないかと考えてしまうのは、わたしだけでしょうか。
問題は、この「誰か」は誰か?ということです。情緒でもって、国民の意識を「絆」の方向にそらしておいて、もっと重要で肝心な点に注意が向かないように仕向けているのではと、「誰か」に対してわたしは疑心暗鬼も。

えっ、わたしのこうした勝手な考え方にこそ「ほたし」としての「絆」が必要ですと。なるほど、そうかもしれません。 孝




 
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言葉の揚げ足取り

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