♯021 「抑止力」

  • 2015.08.31 Monday
  • 18:50

武器で押さえ続けることができると思う人、だ〜れ?

♯021 「抑止力」



1981年、ニューヨークでは統計史上もっとも犯罪が多かった年だそうです。この状況を舞台にアメリカン・ドリームを叶えようとする青年実業家の生き様を描いた映画を観ました。*1

彼は、クリーンなビジネスを信条とし、暴力を拒否。銃を持つことを許しません。彼の成功をねたむヤカラから度重なる襲撃を受けても武装しない。まわりは、銃による自衛をすすめるのですが、「わたしが武装すれば、相手はさらに構える」、銃は相手を抑止する力にならないと言い切るのです。

抑止という言葉を辞書で確かめると、それをさせないように押さえ付けること、とあります。ついでに抑圧は、欲望、行動などを押さえ付けること。抑制は、暴れださないように押さえ止めること。

押さえ付けるためには、相手の力以上の力が求められます。力があることを示さなければなりません。もちろん、さらなる力を保持し続けなければ効果がありません。
だってそうでしょう。わたしは子どものころ、喧嘩が弱かったので空手の技を身につけて喧嘩が強い子になりたかった。わたしとは別の手法を選んだ人もいます。武器としていつも自転車のチェーンをちらつかせ、しかもそうしたグループの傘のもとで強いふりをする手法です。
で、こうすることが抑止力をもつこのになると思ったわけですね。仮想の相手を押さえ付けることができると。

まさに、「わたしが武装すれば、相手はさらに構える」のごとく、構える相手以上の武装を整えるために、国に置き換えるならば、軍事費を費やし続けなければなりません。現に、日本における軍事費は大幅に増える方向にあります。
消費税を上げ、社会保障費を減らしてでも膨大な軍事予算を確保しなければ、否、増やし続け、誇示しなければならない道筋が明確なのです。

人には、知恵がありますよね。相手を押さえ付けることをしなくても良い、そのための知恵です。で、知恵のない人に限って、武装こそが抑止力と信じるのです。アメリカでは今もって銃による犯罪から解放されていません。残念ですね。
 孝

*1. 『アメリカン ドリーマー:理想の代償』
   ブログ1「映画、観たまんま」 http://eiga2015.kamiuse.com/


 
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